写真 :Getty Images

アルゼンチンとメッシから学ぶ「エース依存」の本質

「エース」の比較

ここまで図抜けた二人は比較されるのが運命。代表での成績はロナウドの方が、だそうですが戦っているコンペティションが違う以上何とも言えません。

ドリブルに長け、パスもできるメッシの方が上だ。いや打点の高いヘディングも武器であるロナウドの方が優れている、というくだらないことも言われますが、どちらもいない他サポから見れば「うちとやるときは活躍しないでね」の一言でしょう。

ところがこの二人の「依存のされ方」には大きな差があります。

「依存のされ方」

メッシは何でもできる、と評されます。それは会社に例えれば一製品を完全に一人で回しているようなもの。メッシは一人で超売れっ子商品を企画、制作、営業までこなしているのです。一事業を一人で支えるメッシ。

株式会社バルセロナは別の事業部ABCには企画のセルヒオ・ブスケッツや製作のイヴァン・ラキティッチ、営業のルイス・スアレスらを専門的に配置し、利益(ゴール)をあげています。したがって仮にメッシが病欠してもその損害を他事業でカバー(できないことも多々ありましたが)するようになります。

対するロナウドはスーパー営業マンでしょう。どんな商品も売りまくり利益(ゴール)をもたらす。マルセロからのクロスという商品もカリム・ベンゼマからの落としという商品もきっちりと売り切る。

ゆえにレアル・マドリードは困りました。何を作っても売り手がいない、出口がなかった。マルコ・アセンシオは伸び悩み、ヴィニシウスはまだまだ若手有望株止まり。おまけにやってくる商品も疲労なのかモチベーションなのかクオリティに難がありました。

3/4 ページ


関連記事