左から柱谷哲二、三浦知良、高木琢也【※写真は1993~94年のもの】

写真 :Getty Images

遠い日の記憶 アジアカップへ向けて

Writer佐藤文孝

ブラウン管の中では青いユニフォームを着たカズが躍っていた。
今から26年前の秋、ある夜のスポーツニュースでは普段扱われることのない競技の結果が伝えられていた。

サッカー・広島アジアカップ。
試合終了間際、土壇場でエース・三浦知良がシュートを決め日本が勝利、予選突破を果たした。

当時、そのニュースの内容の詳細までは理解できなかったものの、日本のサッカーが好結果を残した、そしてとんでもないことが起きたのだと感じたことを覚えている。当時中学三年生だった自分は翌日、学校でそのニュースについて友人と興奮しながら話していた。プロ野球、大相撲、それからF1なんかが休み時間の会話の定番であり、田舎の中学生の間でサッカーが話題に上ることのなかった1992年。僕たちは「カズが、カズが」と理科室の片隅で小さく騒いでいたのだった。



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