ロシアワールドカップ現地観戦記 part5 日本 vs ポーランド

Writerサッカークラフト編集部

6月28日、日本の運命を決めるグループリーグ第3戦ポーランド戦が開催される。この試合がロシアワールドカップ現地観戦最後の一戦となり、翌日には帰国の途につく。

試合会場のヴォルゴグラードはモスクワより南部に位置する。地方都市のためか、モスクワからの便はエカテリンブルクに比べ少なく、早い段階で売り切れたため、サランスクへの移動に続き2度目の寝台列車移動となった。

寝台列車の出発駅はサランスク行き同様カザンスキー駅となり、2度目の利用とあって既に勝手知った駅となりスムーズな乗車ができた。

ヴォルゴグラードへの乗車時間は途中駅での停車を含め24時間の長旅となる。今回は幸運にも日本人と同部屋(ロシア人も同部屋だった)となりサッカー談義に花が咲いた。

24時間の乗車を終え(大半は寝ていたが)ヴォルゴグラード駅に到着すると、猛烈な暑さと日差しに迎えられた。体感気温では40度を超える暑さだ。また、事前に聞いていた情報通り小さな虫が至る所に飛んでいた。

試合が行われるヴォルゴグラード・アレーナはワールドカップにあわせて新設され、スタジアムからはボルガ川を一望することができる。

試合はと言うと、セットプレーからポーランドに先制される苦しい展開であったが、同時刻開催のコロンビアvsセネガルでコロンビアがリードしており、グループリーグの順位決定は勝ち点、得失点、総得点が並んだ場合、イエローカードの枚数で順位が決まるレギュレーションとなっているため、この時点でイエローカードはセネガルより少なく、このまま試合終了しても日本の勝ち上がりが決まる。

 

 

西野監督は長谷部選手を投入し、このまま試合を終わらせる決断を下し、試合終盤は後方でのパス回しで時間を消費する。するとやはり消極的なプレーにスタジアムの大半を占めるロシア人からは大ブーイングが起こる。
ただ、日本側からすると決勝トーナメントに進出するため、正式なルールに沿った戦略だ。

試合は無事に余計なイエローカードをもらうことなく、終了させることができたが、運命を他力に任せたため、コロンビアvsセネガルの結果がわかるまでは気が気ではない状態であった。そして、コロンビアの勝利を知ると日本サポーターからは大喝采が起こり、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めたのだ。

一部では今回の戦略について避難もあるが、「逃げるが恥だが役に立つ」を文字通り実行した形となり、「試合に負けたが勝負に勝った」と言っていいだろう。

試合後は、FAN FEST会場に移動し、日本がラウンド16で対戦するチームが決まるベルギーvsイングランドを観戦。ボルガ川沿いの会場には満月が綺麗に上がっており最初で最後のヴォルゴグラード滞在、そして13日にわたるロシアでの夜を終えた。




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